English(英語)学習の話題 (updated 14/Jan/2003)

 英語は、医学・医療の世界では標準語になりました。英語の読み書き、会話の需要は年とともに増加する一方です。今後は、需要はさらに増大するでしょう。日本語で論文書いたり、発表しても、日本人以外の人には理解されないからです。おそらく、日本の学術雑誌も英語での投稿が常識になっていくものと思われます。日本語で書かれた論文のレベルが低いという意味ではないです。日本語を勉強してまで、論文を読んでくれる外国人はいないということです。

" どんな言語も、ひとつの民族が自由に意志の疎通ができるだけの豊かさを持っている。人間ひとりの一生をかけたところで、到底そのすべてを知りえるものではないのだ。それでも、私たちは知ろうとする努力を続けることはできるのだし、またそうしなければならないのだ。人間である限り・・・”
     

     ”ぜったい話せる英文法”より 


 下記に参考資料が並べてありますが、ここに書いてないものもありますし(特に小型の本)、書いてあるものすべてを利用しているわけでもないです。定評のあるものを並べたつもりですが、私自身は、手をつけたものの投げ出してしまったものも少なからずあります。でも、どうやら参考資料と利用者には相性があり、自分に役にたつものが、他人にも役にたつわけではないようです。それは、その人の基礎的な言語力によるのだと考えています。また、残念ながら、元々できのよくない参考資料もあります。1週間格闘してみて、ピンとこない参考資料は結局、その人には役にたたないのではないかという印象をもっています。しかし、相性の良いものを見出すためには、とにかく挑戦してみることが必要ではないでしょうか。感激するような資料が見つかったら、絶対手ばなしてはいけません。たぶん、それは一生の宝なのです。それでは、ご健闘を祈ります。

 

■ 目次 (目次のタイトルをクリックすると、そこへ飛んでいきます)

■ 私の考える英語学習のポイント(日本語との違い)

1. 子音の発声に息が足りない。

 英語では、ストレスのかかる母音以外の子音は、軽く発音します。逆に強母音のついている子音がきっちりと発音されないと、もごもごとした音で、まるで伝わりません。日本人が聞いても聞きづらい。

2.リズムには、自分の意思が入る。

  英語の発声にはリズムがあります。強勢と弱勢です。強勢は重要なところです。どれが重要かは発声する人が決めるのです。そんなに工夫しなくても、たいていきれいに並ぶようです。そういう理由で、長い単語は会話では好まれません。リズムが取りにくいからです。リズムがきちんとしていないと、native には、非常に聞きづらいようです。マザーグースの歌が参考になります。アメリカの子供たちも、これで英語のリズムを学んでいるのではないでしょうか。参考書のアルク社の英語の発音 パーフェクト事典に収録されています。

3、関係詞と分詞を使う

  英語のセンテンスは3次元的です。関係詞と分詞を使って立体的な文章を作ります。英語が論理的な言語といわれる理由のひとつです。だらだらと接続詞でつなげざるをえない日本語との大きな違いです。

4.英語のテープをいくら聴いてもねえ・・・

  英語のテープをいくら聴いても聴けるようにはならないと思っています。発音に慣れるという意味くらいはあると思いますが・・・。ヒヤリングの基本は、スピーキングにあると考えています。しゃべっているのを聴けば、しゃべっている人のヒヤリング能力もすぐわかります。他人のことをとやかく言うほど、ヒヤリング能力ないですけど。もちろん、テープ聴くだけではだめだ、という意味であって、周りで英語が話されている環境にいないのであれば、テープ聴くのは必須だと思います。

5.英語のセンテンスの順番は、S+V の順で・・・

  最初に時間とか場所を持ってきては駄目。ただ、関係詞を使うと、語順をうまく作るのが、結構難しい場合があって、悩むことが多いです。

6.” I don't under stand." " I don't know. " は駄目

  I don't understand. は、”あんた、何いってんの!” というニュアンスらしい。

  I don't know. は、”私は馬鹿です。” というニュアンスらしい。

  何か言われたら、何かしら有効なお返事をする、これが会話の意義のようです。日本人には、どうもそういう訓練が欠けているようです。でも、こういうことができるためには、双方に相当の教養と共感が必要だと思います。 中身のない人が、まともな会話を続けられるわけがないので・・・。

7. トピック・センテンスを書く

  ”トピック・センテンス” という概念を知らないで英語を使っている人がいるのを知って正直驚きました。英語では、段落の最初に、結論もしくは要約を書きます。これがトピック・センテンス。でも、私もまだまだうまくトピック・センテンスがうまく書けません。日本語の文章でこれを書くと、非常に固い文章になってしまいます。日本語と英語の違いをまざまざと感じます。翻訳などといったって、基本的発想法が違うんだからできるわけないというか・・・・。

8. 最強の教師は自分

 録音して、自分の声を聞きましょう。びっくりすること請け合いです。少なくとも、私はビックリ仰天。英語の発声ができるようになったなんて甘かった。参考書ではないですが、”なんで英語やるの” 中津燎子(文芸春秋社)という有名な本があります。日本人の英語学習に疑問を持たせてくれた最初の本です(最後の本でもありますが・・。一度読まれることをおすすめします)。この中に、作者が日系2世に英語を習ったときの話がでてきます。この部分が圧巻で、”わめきまくり”と書いてあるのですが、わめきまわるような感じでないと、アクセントなんて表現できないのだとわかります。腹式呼吸の重要性も、自分の声を聴いてわかります。もごもご・・・・。日本語だと問題ない部分ですが・・・。最強の教師は自分です。ただし、録音してそれを評価するという意味ですが・・・。英会話学校なんていく必要ないですね。一番身近に最強の教師がいるんだから・・・。

”あなたは私の英語をまねするから出来ないのです。おうむのものまねには限度があるのです。あなた自身の英語を発見してください。”


”アメリカ人だけでなく、多くの白人社会ではあらゆるにせものは受け入れられない。”

以上、”なんで英語やるの”から引用。

9.紙の辞書か電子辞書か

最近、セイコーのSR9200という電子辞書を手に入れました。値段は約3万円。思い切った投資のつもりでしたが、どうも投資は失敗だったようです。小型の電子機器は使い方が難しいです。ALCの雑誌にも出ていましたが、紙の辞書のほうが情報量が多く、勉強になるという結論がでています。私はPDAも含めて超小型の電子機器をうまく使いこなせたことがないです。一度に見られる情報量が多い、しかも字が読みやすいということは非常に重要なことのようです。この点で電子辞書は紙の辞書に負けています。紙媒体だと、いやおうなく、目的以外の項目も見ることになりますが、これが意外に重要なようです。せっかく買ったのだから、使いこなすべく努力してみますが、第一印象は悪いです。パソコンに載せた電子辞書は、使いかっての面でいろいろメリットがあるので、やはりがんばって、パソコンを持っていくのが正解なのかなという気がしています。電子化の意義はどんなにデータが大きくても、コンパクトにできることなので、もっと情報量を多くする努力を進めてもらいたいですが、所詮、手のひらに乗るタイプには、無理かも・・・。

10.参考書の選び方(英語に限らないような気もしますが・・)

 I) 作者の情熱が感じられること

 II) なぜそうなっているのか、教えてくれる本であること。
    読んで目からうろこが落ちるような本でなければ、そもそも面白くないです。また、言葉で表せないような概念は、結局役にたちません。言葉での表現を大事にしている本が良い参考書だと思っています。

  

 

 

 

■ 英語の勉強法 インターネットリンク

■ 2パラグラフで、英字新聞を読もう

■ 英語はこう攻めろ

 外国に行った経験なく、英検1級を取った方の記録。

■ Technical Writing World

■ 英文ライティングエッセンス

■ 最適英語学習法がわかるページ

  リンクが充実しているので、さらにさがしてみてください。

■ 英語と闘うページ

  最強の英語学習ページです。

■ Corpusに関するページ

■ 英語の辞書について1 

 成蹊大学英文学部のページ。コンパクトにまとまっています。

■ 英語の辞書について

 沖縄大学の関山先生のページ。辞書の使い方について参考になります。

■ 英語辞書の批評

 樋口久さんのページ。辛口と書いてありますが、それほど辛くないような・・・。

■ 英語辞書の紹介

 英語学習者のための辞書紹介。NGOのGEOの小田さんによる英語辞書紹介。
 ニチガイアシストのCDROM販売ページが紹介されていますが、日本代理店のないCDROMが抜けているような印象です。Amazonで検索・購入したほうが良いような・・・・。

■ 翻訳論

 著者のプロフィールはよくわかりませんが、雑誌に投稿した記事が載っており、面白いです。

■ 英和辞書批判に答える(いわゆる宝島事件)

 副島隆彦氏 & Dictionary-Busters が、宝島社発行の『欠陥英和辞典の研究』(1989)で研究社の辞典を批判したことに答えたページ。他人事ですいませんが、論争というのは本当に勉強になります。双方が、今まで隠していた武器(知識)を総動員してくるので、非常にためになるのです。逆にいえば、双方が必死で戦うような論争でなければ、傍聴する意義も少ないです。debate の意義もこんなところにあるのかな、と思っています。

■ 山岸勝榮英語辞書・教育研究室

 辞書を買う前に、是非、ここをごらんください。非常に面白いです。ためにもなります。

 

 

 

■ おすすめ参考書

■ 英語小論文の書き方 講談社現代新書 加藤恭子著

  英語に限らず、論文の書き方の基本となる本。論文書くなら、絶対のおすすめ。

■ 理系のための英語ライティング上達法 講談社ブルーバックス 倉島保美著

  上記の加藤恭子さんの本より、全般にわたっています。これか、加藤さんの本が論文書くにはおすすめ

■ 英語文章ルールブック 荒竹出版

  The Elements of Style (Third Edition) by William Strunk Jr. and E. B. White Macmillan Publishing Co., Inc. (\1,223)

  アメリカ人も読む、文章作成の基本読本。

■ 英語の発音 パーフェクト学習事典 深澤俊昭著 アルク株式会社 CDROM付属

  良い本ですが、あまりの複雑さに途中で投げ出す可能性あり。私は、一通り聴きましたが、自信なくしただけのような・・・。

■ DUO3.0 鈴木陽一著 アイシーピー株式会社 CDROM別売り

  これはおすすめ。これは英語の勉強の必需品です。CDROMは、日本語が付いているほうが良いと思います(付いていない復習版というのもあるのです)。日本語を聞いて、英語に翻訳するのです。英語ばかり録音されている本が多いので、これはある意味で貴重だと思っています。

■ 30音でマスターする英会話 鴇田 豊著 SScomunications CDROM付属

  これもおすすめ。発音の真髄がわかります。70%主義の人におすすめ。
  でも、nativeの70%までいくのは、大変なことだと思う。

■ 関係代名詞を使った英会話 多岐川恵理著 明日香出版社

  これはおすすめ。日本人の英語の最大の欠点である関係詞を使わない英語を改善しましょう。この著者には、他にもシリーズとして、ポイントをしぼったテーマごとの本があります。こういう本で集中的に勉強するのはよいのではないかと思っています。ただし、英語は(というか、言語は一般に・・)奥が深いです。関係代名詞の使い方には、いつもいつも相当悩まされています。単純な文章ならよいのですが・・・・。

  著者のページ

■ 英語モードでライティング 大井恭子著 講談社

  英語小論文の書き方とも共通する本。こちらのほうが簡単に読めるかも・・・。

■ 英会話なるほどフレーズ100 スティーブ・ソレイシー著 アルク社 CDROM付属

  使ってみればわかる非常にいい本。

■ 究極の英語学習法 K/Hシステム 入門編 国井信一著 アルク社 CDROM付属

  中級以上の人を対象にした、シャドーイング勉強法。著者は自分の声を録音することが重要であると主張しています。 実際、自分の声を録音してみたら、あまりのひどさに驚きました。この本には、繰り返し、”新しい教材に手を出すな”、”丁寧に勉強すべし”と書いてあります。サバイバル英語(意味が通じればいいという英語)は限界が早い。”聞いたら大和ことばに変換”と書いてあったり、非常に示唆に富む本です。”大和ことば”というのは、自分が完全にイメージを把握している状況ということです。英英辞典の使い方には注意しなくてはなりません。イメージをつかみきっていない単語で説明してあって、それでわかったつもりでいると、結局、あやふやなままの理解となります。当然ながら、日本語に長けることも必要です。著者は、”大和ことば変換方式でやっているうちに、力がついてくると、自然に英語でものを考えられるようになる”と主張しています。

■ 英語は英語で勉強するな 荒井さよこ著 主婦の友社

  なかなかユニークな本。早速実験してみています。しかし、K/Hシステムの大和言葉方式と似ているところがあります。意外といいかも・・・。”格好つけるんじゃない”とかの、名言も・・・・。一生懸命しゃべれば、相手はわかってくれる。大事なのは耳の方だという主張です。(でも、発音できない音声が聞き取れるとは、私には思えないのですが・・・)

■ 英語 オーラルコミュニケーション講座 マーヴィン・ルイス著 アルク社

 非常に面白い本です。発想もすばらしい。早速、この本を使って練習を始めました。まあ、普段のきちんとした勉強があって、さらにスピーキング力、ヒアリング力を付けたい人に役に立ちそうな本ではあります。英語の勉強をこの本だけで済ますのはとうてい無理だと思います。実践力をつけるのに良さそうです。

■ Academic writing for graduate students--
   A course for Nonnative Speakers of English. Ann Arbor The University of Michigan Press

  これは面白いです。なるほど、なるほどと読めます。ただし、上記の講談社の”英語小論文の書き方”は、是非読むべきです。この本は、Introductionにも書いてありますが、どちらかというと修辞学的なことを書いた本なので、日本人の文章の欠点である論理性のなさには触れていません。この本を読むことで、英語小論文の書き方の内容をカバーすることはできません。しかし、non-nativeの人が英語論文書く人の座右の書になりそうな本であることは間違いなさそうです。

■ 英文法 田辺正美 著 アルク出版 1991年

 非常に楽しい本です。私は読んで目からウロコが落ちる思いがしました。最初から最後まで読めた文法書は初めてです。重版を繰り返しているのも当然だと思いました。これに類する楽しい本があれば知りたいですが、書店でぱらぱら見る限りなさそうですね。新しい本が大量に出ているので、本当に良い本が、うずもれてしまうのではないかとちょっと心配です。

 

 

■ Windows用CDROM英語辞書(私が所持しているものだけ)

 私は、CDROM辞書を使うのが普通になっています。重さはないに等しいので、いろんな種類の辞書を持って歩けるのがなんといっても良いです。それと音声が出るのも良いです。単語の発音は英語の基本です。発音記号がついていればたいていは間に合うのですが、実際の発音を聞いて確認する必要があります。紙の辞書との大きな違いは、いろんな検索ができることができることです。紙の辞書では絶対できない、英和辞書の日本語検索や単語の中間部分検索などができます。

 最近、わかってきたことがあるのですが、それはOxford社の辞書のできの良さです。アメリカの会社もいろいろ工夫はしているみたいですが、イギリスの会社の辞書には、奥行きがあります。特にOxford社の辞書にはすごみすらあります。歴史が違うとはいえ、この差は50年や100年くらいでは乗り越えられないのではないかとすら思います。日本の国語関連の辞書も、最近は、類語辞典にいろいろユニークがものがでてきて楽しいですが、普通の言語辞典にはもっと頑張ってほしいです。

下記にCDROM辞書の簡単な比較表を載せました。

 

  語彙数 音声 HDD収納 利点 欠点 値段
Longman
Dictionary of
Contemporary
English
8万語

不可

新しい版では可らしいが、私はうまくいかず。

単語がさがしやすい。絵も入っている。

HDDに入れられないので起動に時間がかかる。全く使う気にならない。

4200円

Amazon調べ

Oxford
Advanced Learner's
Dictionary

8万語
外国人向けの定評のある辞典 特に見当たらない。優等生。紙の辞書に付属のCDROMは機能制限あり。 6000円
三省堂

MACMILLAN
English Dictionary

10万語 2002年発刊。語義が詳しい。辞書は新しいだけでも意味があることを実感。 語法の解説が少ない。

3800円

紀伊国屋

Collins
COBUILD
11万語 派生語の発音がわかりやすい。串刺し検索ができる。 できれば発音記号もあったほうが・・・。検索結果の印刷、編集ができない。

4800円

八重洲ブックセター調べ(税別)

The New Oxford
Dictionary of English

30万語 仮想CDROMが必要 語義の変遷に詳しい。 日本語Windowsで一部文字化け。英語版Windowsなら問題なし。

5700円

三省堂

小学館
ランダムハウス
35万語 仮想CDROMが必要 バランスが取れている。単語数は、これでほとんど用が足ります。 WindowsNT系で文字化け。

15000円

Amazon調べ

英辞郎 100万語 単語数が多い。安い。単語が探しやすい。 発音記号が時々しかついてないのがつらい。医学用語は少々足りない。

1900円

定価

リーダーズ英和・プラスV2.RoboWORD版 45万語 RoboWordに慣れているかどうかで、かなり使い勝手が違う。 RoboWordってあまり使いよくない。

22000円

定価

American
Heritage
Dictionary
9万語
(外国版では可)
定評のある英語辞典。アメリカ人向けか・・・・。 発音記号がIPAではない。

14800円

定価

ジーニアス
大英和辞典
25万語 仮想CDROMで可 語義に詳しい。 なぜかソフトのたちあがりが遅い 16000円
定価
ジーニアス
英和・和英
9万語 学習用としては可。文法事項多い。 単語数少ない。学習用。

9800円

定価

研究社
新編英和活用大辞典
38万語 英作文には必須? 値段が高い 11800円
スーパーアンカー
英和・和英
7万語くらい? 和英はよくできている。 英和は初心者向き 7600円
南山堂
医学英和
15万語 医学用には定評。 これで、発音してくれれば・・・。

19800円

定価

ロイヤル英文法   最も定評のある本のCDROM 正直言って、やや読みにくい。

5800円

定価

 

【解説】

1.Longman Dictionary of comtemporary English

 定評のある辞典ですが、プロテクトがかかっていて、HDDにのせられません。CLONE CDというソフトと、プロテクトエミュレーターを使えばHDDにのせて使えることがわかりましたが、あまりにあやしげでやる気になりません。辞書そのもののできは良いし安いのですが、惜しい。CDROMでは反応も遅いし・・・。起動のたびに、こんなに待たされるのではやってられません。なお、Longmanには、コピープロテクトなしの辞書がありますが、これは別内容みたいですね。(語彙数が3万語くらい) 

2. Oxford Advanced Leaner's Dictionary

 こちらも定評のある辞典です。やはりプロテクトがかかっています。機能としては、欠点も見当たらず最強のCDROM辞書です。辞書閲覧ソフトは秀逸です。この管理ソフトを使って、CDROMには、単に検索機能が早いだけが意味を持っているわけではないことを知りました。当初、音声データがインストールできないのに悩みましたが、どうも、音声データが膨大なデータ量なので、インストールに時間がかかるだけのようです。辛抱強く待ちましょう。ただし、どうもWindowsXPには、音声データがインストールできないようです。マニュアルにもWindows2000は保証されていますが、WindowsXPは対象になっていないので、文句も言えません。なお、紙の辞書に付属のCDROMは機能がかなり限定されているので、別売りのCDROMを買いましょう。

3. MACMILLAN English Dictionary

 2002年発刊の辞書。語義が詳しいです。紙の辞書にCDROMが付属していました。これは安い買い物でした。すべての語義説明が基本語2500語で説明されています。英英辞典を購入するのであれば、これとCobuild、OALDですね。Macmillanは、語数が多い分、他の2つに比べて文法事項が減っている印象があります。Cobuildも、CDROM付で、ものすごいお買い得だと思います。Cobuildは、英英以外で、いろんな機能を持っているという意味で、MACMILLANと別に持っていたほうが良いと思います。

なお、イギリス英語版とアメリカ英語版があり、内容が少々異なっています。日本で印刷されているものは、アメリカ英語版です。

4. Collins Cobuild

 定評のある英英辞典、英文法、英語便覧、Corpus(Word Bank)の組み合わせという大変お得なCDROM辞典です。なんといっても、HDDに載せられるところがいいです。ここまで便利な辞書は、ライバルがいません。また、単語を入力すると、辞書、Thesaurus, 文法が同時に検索できるところが、非常に便利です。 欠点は、発音記号が付いていないことで、日本人にはつらいところです。派生語の発音が簡単に聞けることも大きな利点です。派生語が並んでいて、チェックすると簡単に聞けます。形容詞になるとアクセントの位置が変化する単語がありますが、そういったこともすぐわかります。なお、インストールの時に、音声ファイルもHDDに入れるとい項目を選ばないと、CDROMなしでは音声が聞けません。そういえば、書き忘れてましたが、検索結果の印刷・編集ができないのも欠点ではあります。

【参考】Cobuildの欠点について書いてあるページ(翻訳者の香取芳和さんのページ) 大変参考になります。

5. The New Oxford Dictionary of English (NODE)

 まだ実力を発揮していません。語義の変遷に詳しいことはわかりました。外国人にもわかりやすい英語だとは思いました。絶賛している研究者もいますが、まだそれを実感するところまでいっていません。これを使いこなすのは結構大変そうです。The New Oxford American Englishという辞書もあるのですが、どう違うのか不明です。定評のあるのは、NODEのほうなんですが・・。

6. ランダムハウス(小学館)

 定評のある日本製の辞書。最大の欠点は、Windows2000,XPで文字化けすることです。発売元が直す気がないみたいなのが残念です。文字化けしても使っている人が多いのは、この辞書の実力をあらわしていると思います。欠点の一つに、最後が、"r"で終わる単語の発音の後ろにノイズが入ることがあげられます。私は、最新版の1.1bを購入したのですが、直っていません。小学館には、この辞書を発展させていくことを望みます。文字化けなんか気にしない、玄人ユーザー向き。大事なことを書き忘れていましたが、この辞書は、音声データは、HDDにインストールできません。従って、HDDだけで使いたい場合には、仮想CDROMソフトを使う必要があります。仮想CDROMとは、HDDの中に、仮想のCDROMを作るソフトのことです。私は、SOURCENEXTの携速8を使っています。他の仮想CDROMソフトを使ったこともありますが、携速8が、安定性、使いややすさ等からおすすめできます。

7.英辞郎

 無料の英語辞書です。最近、書店で販売されるようになりました。1900円ですが、まあ、ほとんど無料に近い。英和の単語は、なんと100万語。翻訳者組合(EDP)の作成で、翻訳者の間では、必須の辞書となっています。和英辞書と略語辞書も付属しています。PDICという検索ソフトを使って検索します。Macでも使えます。医学領域の単語は、南山堂の医学大辞典から採取しているのですが、少々ものたりないと思うことがあります。たとえば、fluoroscopy(透視)という単語がありません(ランダムハウス、リーダーズにはあり)。また、語義もちょっと少ない印象です。これひとつで、医学系の翻訳ができると思ったら、相当甘いです。

 たいていの人が、英和、和英としか使っていないようですが、用例検索もできます。非常に奥が深い辞典です。惜しまれるのは、発音記号が全部つけられているわけではないことです。非常に惜しまれます。入手法は、店頭で購入するか、ここ。 直接購入した場合は最新の版を手に入れることができます。データが大きいので、CDROMで配布されています。配送料は払ってください。もちろん、HDDにのせられます。

8.リーダーズ英和・プラスV2(研究社) RoboWord版

 検索ユーティリティであうRoboWordが、まだうまく使いこなせていないので、実力が発揮できていません。定評のあるソフトで、もしかすると、ランダムハウスより実力は上なのかもしれません。でも、使い勝手で負けているような・・・。最近、発音が聞けることを知ったばかり。

9.AHD( American Heritage Dictionary)

 定評のあるアメリカの辞書。マイクロソフトのエンカルタもこれだったような・・・。欠点は、発音記号がIPAでないこと。でも、アメリカの辞書はIPAを無視しているものが結構あるようです。日本人としては、発音記号が一般的なものでないと、とつらいです。

10.ジーニアス英和大辞典

 なぜか、HDDにインストールができず、仕方ないので、仮想CDROMで使っています。RandomHouse, NODE, OALD、英和活用大辞典のはざまにあって、厳しい立場にあります。

11. ジーニアス英和・和英

 定評のある学習用辞典。でも、ランダムハウスやリーダーズを使っていると、ほとんど使う機会がありません。もうすぐ(2002年5月時点)、音声が出る版が発売されるようです。もしかしたら、もう出ているかも・・・・。

12. スーパーアンカー英和・和英

 和英は定評どおり、成人でも役にたちます。英和は、良い辞書だとは思いますが、正直私には相当ものたりない。初心者向きです。自分の子供が中・高校生なら薦めたいですが、たぶん、この辞書のよさは、中・高校生には理解できないでしょう。

13.研究者 新編英和活用大辞典

 定評のある英作文用の辞典。英和辞典と銘打っていますが、定評どおり、日本語から引くことでも力を発揮しそうです。紙のほうだと日本語からひけませんから、電子版を購入することが絶対的に必要ですね。ただし、全文検索をやってみると意外な制限に気がつきます。たとえば、"後方に”という単語を調べるとします。この場合、”後ろに”、”うしろに”という単語の入ってる文章はでてきません。”後”の一文字だけで検索すると大量にですぎて使い物になりません。次の課題はあいまい検索が可能になることだと思います。

 なお、ごく普通に単語の使い方を調べる時にも、コンピュータで引くほうが圧倒的に早いです。この辞書は、絶対的に、パソコン上でつかうべきだと思っています。

14.南山堂 医学英和辞典

 定評のある加藤の医学英和辞典のCDROM版です。もっと大きなCDROM辞書もあるようですが、値段高すぎですね。お医者さんには、必須です。

15.ロイヤル英文法

 定評のある英文法のCDROM版です。画面は見やすいとはいえないのが残念です。あの厚みの本が全部入っているかと思うと驚異です。だけど、見にくい・・・・・。

 

■ 紙の英語辞書(私の所持しているもののみ)

 私はコンピュータフリークで、辞書などもコンピュータにのせて使ってきました。のせられないものは使わないできました。しかし、これでは宝庫をとりこぼしてしまうようです。コンピュータにのせた辞書の場合、画面がよほど大きくて、きれいでないと、読むのがきついです。 CDROM辞書には、利点も欠点もあるというところでしょうか。世の中、電子リファレンスに向かっているので、将来、パソコンの画面がもっと大きく、美しくなれば、紙の辞書はなくっていくのかなという気はします。

 紙の辞書の選択は、最近は、字の見易さを重視しています。自分の感覚で、見にくいなあと思ったら、あまり使わなくなるのがわかってきたので・・・・。英語の辞書は、単語が多いほど良いわけではないことがわかりました。でも、説明は絶対的に多いほうが良いです。論理的であることも必要です。結局は、論理でしか選択できないので・・・。WordPowerのように、単語の定義が、外国人にもわかりやすく、ずらずらと書いてあるのも魅力だとは思っていますが。

■ 岩波英和辞典 新版 田中菊雄編

  新版といっても、昭和33年の出版です。私の父から譲り受けました。私の父はもう亡くなりましたが、英語の辞書の話が出ると、必ずこの辞書の名前が出たものです。田中菊雄は、小学校卒業の学歴しかありませんでしたが、自分で研鑽を積み、山形大学の教授となった人です。この辞書は、OED(イギリスの辞書の最高峰:Oxford English Dictinonary)のエッセンスを日本人に伝えるべく作られました。日本初の大国語辞典”言海”を作った大槻文彦の伝記(”言葉の海へ”高田宏著)を読んだ時も熱い思いがしましたが、この辞書にも同様の感慨をいだきます。今見ても、よくできています。私は、大量の辞書を持っていますが(OEDは持っていない)、原義がポイントをおさえて書いてあるのは、この辞書だけです。指 ”finger"の原義が、"five" であるなんて、どれくらいの人が知っているか・・・・。言葉の発達を丹念に追った、OEDがほしくなりますが、ちょっと高すぎるし、素人が使いこなせるかどうか・・・。いつかはと思うのですが。

■ ネイティブ英語運用辞典 マクミランランゲージハウス(翻訳)  

インターネット上に、この本に関する情報がほとんどありません。持っている人は少ないのかもしれません。私は店頭で見て気にいりました。日本語のタイトルが悪いのかもしれません。原題は、”AN A-Z of English Grammer and Usage"  編者は、Longman Grammar of spoken and writen Englishの作者の一人なので悪い本でないことは間違いないと思います。論理が明快で、羅列的ではなく、わかりやすいです。読者に考えさせる文法書は、数が少ない印象があります。翻訳であるのもベター。

気になるのは、訳者の序文もあとがきも書いてないことです。私は、本を購入するときは、序文とあとがきを必ず読みます。ここに、熱意が感じられない本はたいていだめです。

■ オックスフォード実例現代英語用法辞典 研究社(翻訳)

定評のある本の翻訳です。ABC順の辞書形式で、読ませる本です。説明は細かいです。記載は、羅列的で少々あじけない。私はマクミランのほうが好きです。 が、マクミランのほうがまだ全面的に信頼できてないので・・・。

■ OXFORD Wordfinder dictionary

中身は、類語辞典。分野別です。学習用なので、日本人に向いています。文章を書く時に有効です。ただ、単語が少ないので、単語だけを大量に並べたRoget'sもあったほうがいいですね。 日本語訳も出ているようですが、英語はやさしいので、英語版を買うべきだと思います。

■ Longman Essential Activator

中身は類語辞典。分野別です。もうちょっと単語があったほうが良いような気がしています。ちょっと物足りない。でも、この内容で中型ですから、内容充実させたら、巨大な本になってしまいそうです。読むには抜群です。私は、職場と自宅に一冊ずつおいています。これがパソコンに入ればなあ、と思うのですが・・・。

ちなみに、病気にかかるという表現は(〜病である、という表現は別)、

get <pneumonia>
catch <measles>
go down with <sore throat>

上記の3つがあげられているのですが、contract(重い病気にかかる)が入っていません。どの辞書にも載っているので、もう少し頑張ってもらいたいです。ちなみに、スーパーアンカー和英で、”肺炎になる”を引くと、contract pneumoniaと出てきます。OALDでは、contract pneumonia and die. と表示されて、重症の病気にかかった場合の表現あることが示唆されます。もっとも、これは重症の病気の時の表現であることを知らなければ、そこまでは想像つかないかもしれません。

■ OXFORD Collocations

連語辞典。もうちょっと説明があっても良いような気がしています。Corpusがあれば代用できそうです。用例はphraseの場合に限っているので、英語書くときに、さっと調べて使うのが良いみたいです。

■ Dictionary of Link Words in English Disclosure W.J Ball Macmillan Language House

副詞句辞典みたいで面白い。引用文は長大で、著者の熱意を感じます。引く本じゃなくて、読む本ですね。

■ Longman Phrasable Verbs

最近、特殊辞書に凝っています。面白いし、頭がまとまる感じがしています。日本語訳もでていますが、英語版を購入すべきでしょう。日本語訳を買ったら、この辞書の意義はほとんどないと思います。

■ 英語副詞句活用辞典 多田幸蔵著 大修館

一番大事な修飾語・文である副詞句専門の辞典。日本語からもひけるのが良いです。英語を書くときに重宝します。類書がないのはどういうわけなんでしょうか。1977年の作なので、今使っても大丈夫なのかどうか、ちょっと気にかかっています。使う時は、新しい英和で確認しなければならないかも・・・・。用例はいちいち、出典を書いてあるところはすごいというか、かえってわかりにくいというか・・・。研究者にはいいのかもしれません。

■ Common American Phrases in Everyday Contexts
   リチャード・スピアーズ著 藤井基精訳 マクミラン社

アメリカ英語の口語表現辞典です。アメリカで売れ行きの上位を占める辞典だそうです。Amazon.comで確認しました。CDROMが別売りで5枚!! もうすぐアメリカ出張なので試してみますが、はたして通用するかどうか・・・・。 日本語からひけないのが非常に残念です。

おさきにどうぞ、 ”After you." "You first." どちらも使うみたい。
やっとわかったな!  "You got it!"
もう帰ったほうがいいよ、 "Better get moving."
面白い人だ、 ”You are something else"
今日の仕事は終わりにしよう、 "Time to call it a night."
できたぞ、 "That does it!"
さようなら、気をつけてね。 " Take it easy."
うわさをすれば影、"Speak of the devil."
今さら言うことじゃないよ、 "What else is new?"
聞いて悪かったね。 "Sorry I asked."
その話は終わりだ、 " So much for that."
終わりにしよう、 "That's that!"
どうぞ座ってください。 " Pull up a chair." ," Put it there."
調子はどう? 、 ”How goes it?"
それは私にまかせて、 "Leave it to me."

なんて知ってました? 。

■ The Chicago Manual of Style: The University of Chicago Press

英文スタイルに関する有名な本です。というか、学術論文の形式の原典。この本に書いてありました、と言えば、誰も反論できないという水戸黄門の印籠効果があります。

■ Merriam Webster Dictionary of Synonyms

定評のある大型類語辞典。1988年ころの製作で多少古いが、内容は古くならない。装丁が美しい。

■ The New Oxford English Synonyms

まだ評価は定まっていない大型の類語辞典。英語研究者の中には絶賛する人もいます。まず用例が出てくるので、面くらいますが、たぶん、nativeには、このほうが使いやすいのだろうと思います。まず単語がABC順に並んでいて、用例が表示され、その用例ごとに、Thesaurusの単語が並びます。上記のMerriamのSynonymsもそうですが、簡単な単語については詳しく書いてないので、外国人向け(日本人のこと)ではないと思います。Oxfordには、いろんな類語辞典があるので要注意です。”NEW"とついている辞書です。 この辞書の普通の辞書版である、NODEは、語義の変遷に詳しいので有名です。解説の半分以上が、語義の変遷という辞書です。

■ スーパー・アンカー和英辞典 山岸勝榮編集 学研社

英作文に、和英辞典を使ってはいけないと、よく言われますが、この辞書に限らず、最近の和英はかなり工夫を凝らしているようです。その中でも、この辞書はよくできていると評判です。まさに読む辞書

■ スーパー・アンカー英和辞典 山岸勝榮編集 学研社

和英は定評があるのですが、英和のほうはあまり有名でないので、手を出していませんでした。最近、本屋で見て、買ってしまいました。これは、いいです。学習用ですが、成人でも使えます。基本的なことをあまりに知らなかったのに、自分で驚いています。たぶん、そう思う人は多いのではないかと思います。特に、プロフィールという項目が気にいっています。プロフィールをもっと増やして、単語数をもっと増やして大型の辞書にしたら、後世に残る名辞書となりそうです。でも、基本語に徹しているところがいいのかも、という気もします。単語はそれほど多くないので、専門語を調べるための辞書ではないです。

■ 最新日米口語辞典 サイデンステッカー、松本道弘共著 朝日出版

製作は古いですが、いまでも役にたつ辞書。もう少し、単語数が多いと良いのですが、後は自分で考えてくれ、ということかもしれません。所詮、日本語と英語は1対1には対応しないので、日本語の意味をよく考えて、英語にしなければなりません。考えさせる辞書。

■ 英語語義イメージ辞典 政村秀實著 大修館書店

久々の傑作辞典。私は、通勤電車(1時間半あります)で、読み続けています。ただし、誰にでも面白いかどうかには疑問もあります。基礎的な語学力のない人には役にたたないような気がします。この本での勉強の仕方は、工夫が必要だと思っています。なお、私自身は、この本を読んで、英語力が大きく変化しました。なお、語源の参考書としては、”語源でふえる英単語” 山並陞一著(The Japan Times)も秀逸だと思います。この2つを比較しながら読むと、それぞれいいところと悪いところがわかって面白いです。

■ 現代英米語用法辞典 安藤貞雄、山田政美著 研究社

定評のある語法辞典。最近のお気に入りのひとつです。これを読みはじめたら、ジーニアスが物足りなくなってしまいました。罪作りですね。1995年に出版されて、まだ第一版ということは、売れていないということだし、改訂は相当先なんでしょうね。類書が少ないので、是非、売れ続けて改訂されていってほしいです。もうちょっと語数を増やして厚くしても良いです。次はCDROM化を希望。

 

 

■ 翻訳について

   商業翻訳は、私の仕事の範囲外と思ってきました。商業翻訳は、英語を使った仕事の中で、通訳と並んで、一般的な英語を使う仕事とは別種の、しかも多大な訓練を必要とする仕事だと思っています。また、訓練しても、ものにならない人が続出する仕事でもあるようです。しかし、最近、面白い本を読んだので、紹介がてら、感想を書いてみたいと思います。一般的な英語の勉強にも役立ちそうです。

 アルク社の雑誌CATの2003年2月号に、翻訳家の宮脇孝雄さんの記事が載っていて、なかなか面白かったので、本を読んでみました。”翻訳の基本”研究社出版です。 もう一つは、中村保男さんの”創造する翻訳” 研究社出版です。

”よく、翻訳は日本語力が大事、などと言うが、日本語が今ひとつの翻訳は、きちんと英文が読めていない、という場合も多いのだろう。何も自分は翻訳家ではないのだし、ストーリーの流れさえつかめればいい、という人もいるのだろうが、細かいプチ読み違いの積み重ねが、最終的に原書に対する大きな意味の取り違いになってしまう可能性だってある。”

 本を読んで一番の感想は、私の日本語力は相当落ちているのではないかということでした。よく言えば、許容範囲が広くなっている。英語の抄読会をしているのですが、どうしても意味が通じない場合でも、そのままにしてしまう傾向も出てきています。宮脇さんの主張は、”日本人も外国人も結局、同じ人間なので、そうそう違うことをするわけではない。言葉の意味が通じないのは、訳が間違っているからだ。”ということに尽きるのだろうと思います。宮脇さんは、”日本語と英語をいったりきたりの粘りが大事だ” と言います。宮脇さんは、英和辞典で、むりやりあてはまる語を探すより、英英辞典のほうが役にたつことが多いと述べています。

 中村さんの本は、どちらかというと、翻訳をシステマチックにとらえようとしている考えのようです。中には、英語も日本語もイディオムの塊だから、相互の翻訳は大変だと書いてあって、容易ではないことは理解できます。結局のところは、人間技で解決するしかなさそうです。中村さんは、英和辞典をひいてぴんとこなければ、英英辞典をひくとあります。

 英語は英語で理解するという行き方と、翻訳がどう結びつくのか、まだ、一言では言えません。しかし、いずれにしてもわかったつもりというのが、最悪の読書の方法であることは間違いなさそうです。誤訳の例はすごいのが載っています。これらを見て、私自身、日本語にしろ、英語にしろ、間違って原文をとらえていないか、猛省する必要があると思いました。今までのことを考えると、どうしても日本語にならないことがたびたびありました。翻訳ではなく、抄訳ですが・・。おかしいなと思いつつ、そのままにしておりました。相当間違って、読んでいたのだろうなあと思います。

なお、宮脇さんの本は、非常に面白くて、笑いながら読めます。もちろん、他人事だから笑えるので、中身は深いです。

 

■ 英語のニュースサイト

■ 朝日新聞英語版

■ 毎日新聞英語版

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